結婚してから2年ほど経ったころ、
「猫を飼おう❗」と子猫探しを始めました。
その頃、二子玉川の東急ハンズで
子猫の里親探しコーナーがあり、
そこで出会ったのが桃太郎でした。

白黒、細身なイケメン猫の桃太郎は、
わがままで神経質で…💦まさにツンデレ。
その反面、甘えん坊で日本語理解してる⁉と思えるほど賢い猫でもありました。

桃太郎は、来客があると必ず
「いらっしゃ~い」とリビングに現れて、
みんなのまわりをスルーっと歩き、
「ではごゆっくり~」とその場を離れ、
お客様が帰る時は、また玄関に来て
「またのお越しをお待ちしてま~す」
というようにしっぽをユサユサふって、お見送りをしていました。
桃太郎のご挨拶は、お客様たちみんなを笑顔にしてくれてました。

そんな桃太郎も20歳を迎えるころ、
体調をくずして、病院にかかることが多くなりました。
お別れが少しずつ近づいていることを家族みんな覚悟していました。
入院はさせたくないという想いがあり、獣医さんに相談したところ
「お家で点滴をできるようにしましょう。」となり、
ゲージの中とその周りを歩けるぐらいに点滴をセットする事ができました。
桃太郎はほとんど動かず、一日中眠っていました。
丁度お正月だったので、家族もみんなそろって、
桃太郎を見守りながら過ごしていました。

1月3日の夜、桃太郎が突然フラフラっと立ち上がり、
歩き出したので
「モモ、どうしたの⁉」と驚いて見ていると、
仲間の後輩猫たちがそれぞれ座ってるところに行き、
となりに座り始めたのです。
まるで一匹ずつに挨拶をするようでした。
「もう逝くよ。あとのことはよろしく❗」と言ってるように…

後輩猫たちもなんだか神妙に静かに座っていました。

そして翌日の朝、桃太郎は静かに息を引き取りました。
最後の瞬間、私達家族は泣きながら「ありがとう」と桃太郎に言い続けました。

最後のご挨拶もきちんとして、天国に旅立った姿は、今でも鮮明に心に残っています。

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この記事を書いている人: こまき
生まれてからこの方、猫と一緒に暮らしてきました。今は7歳♂黒猫長毛リンタロウ、4歳♂きじトラ短毛キンジロウ、11ヶ月♀サバトラ長毛ハルと一緒に毎日、楽しく過ごしています。猫との暮らしで起こるいろいろな出来事をご紹介していきます。

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挨拶はきちんとするニャ猫