やっと暖かくなってきましたね。街を歩いているとひなたぼっこをしている猫をよく見かけます。うちの猫も昼寝の場所がこたつから窓際のひなたへと移り、ぐでーんと長ーくなって寝ています。

「ねこ」の語源のひとつが「寝子」と言われるように本当に猫はよく寝ますよね。平均すると1日の3分の2は寝ているそうです。猫がこれだけ長い睡眠をとる理由は、「長く寝なくてはいけないから」ではなく、「他にやることがないから」らしいですよ。これだけ聞くと羨ましい限りですね。

例えば、シマウマやゾウなど大型の草食動物の睡眠時間は1日3時間程度と言われています。ちなみにキリンにいたっては1日20分程度、猫の約50分の1です。

草食動物の睡眠時間が短い理由は、常に食事をとり続けなくてはならないためです。主食である草は非常に低カロリーのため、生命を維持するには大量の食事を取る必要があります。また肉食動物の標的とならないよう常に警戒しなくてはならず、長く睡眠をとること自体がリスクとなります。

逆に、猫や犬、ライオンなどの肉食動物は10時間以上の長い睡眠をとります。狩りによって一度に高カロリーな食事をとることができるため、しばらく食べる必要がなくなります。その間は動かないことが最もカロリーの消費を抑える方法のため、寝ていることが生きていく上で最も効率的なのです。草食動物に比べれば天敵も少なく、落ち着いて体を休ませることができます。

動物の基本は「やることがなければ寝る」です。特に野生動物においてカロリーを無駄に消費することは死に直結してしまうからです。
飼い猫は安定して食事が得られるため、基本的にやることがありません。だからずっと寝ているんですね。1日20時間以上寝る猫もいるほどです。

ちなみに、人間にもこの基本が当てはまり、やることがないと睡眠時間が長くなる傾向にあるそうです。曜日ごとの平均睡眠時間では金曜土曜の夜が長くなり、週あたりの睡眠時間も年末年始の期間が1年間で最も長くなるというデータがありますよ。

kei

この記事を書いている人: KEI
外部ライターのKEIです。飼っている猫はタマ(♀ 15歳)。世界中で撮影した猫の写真や、話題になった猫関連のトピックスなどを紹介していきます。

KEIの記事をまとめて読む

「やることがないから寝る」猫の日常は羨ましい?