猫のヒエラルキー

ヒエラルキーとは、ピラミッド型に表される階層組織です。犬であればこれが顕著で、犬自身が属しているコミュニティのどの位置に自分が存在しているかを認識しており、上に見ている人の言うことは聞き、下に見ている人の言うことは聞かず、さらには噛んだりからかったりするという行動をとります。

では、猫はどうなのでしょうか?一見、性格的にヒエラルキーなど意識しないようにも思えますが、猫も小さいときには家族で生活しますし、ライオンのように群れで生活するネコ科の動物もいますので、ヒエラルキーを意識してもおかしくはないように思えます。しかし通説によると猫の社会に明確なヒエラルキー等は存在せず、家族内においても「一家の主(リーダー)を重んじる」ということもないそうです。

お腹が空いたときに餌をくれるのか、遊びたいときにかまってくれるのか、また安心して寝ているときにその睡眠を妨げないのかなど、猫は自分にとって都合がいいか悪いかで人を判断するそうです。犬のように家族内での自分の立ち位置を格付けして、リーダーや上の者には寄り添い、下の者の言うことは聞かないということはありません。

猫の家族

犬にとっては「偉大な主」であるお父さんも、猫にとっては、餌もくれない、遊んでもくれない、それなら自分に危害さえ加えないのであれば、そこにいてもいなくてもどっちでもよい人と思われているかもしれません。猫らしいですね。

ちなみに、ライオンに関しては、非常に特殊で、ネコ科で群れで狩りを行うのはライオンくらいだそうです。その群れは1頭のオスと複数のメスで構成され、狩りはメスが行うのですが、メス同士に順列があるわけではなく常にリーダーシップをとるメスライオンがいるというわけではないようです。まだ研究が進んでおらずハッキリとはわかっていないそうですが、率先して動いた1頭に他が追従する形で狩りが行われているという説が現時点では有力だそうです。

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この記事を書いている人: KEI
外部ライターのKEIです。飼っている猫はタマ(♀ 15歳)。世界中で撮影した猫の写真や、話題になった猫関連のトピックスなどを紹介していきます。

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