皆さん、クリーム・パフと聞いて何を思い浮かべますか?
シュークリーム?それとも他の甘〜いお菓子?

ノンノン、お菓子じゃありませんよ。

アメリカで、1967年8月3日〜2005年8月6日まで38年と3日生き、ギネスにも載った超ご長寿おばあちゃん猫の名前です。

クリーム・パフ

出典 : How to Raise a 165-Year-Old Cat

38歳は人間でいうと何歳になるのでしょうか?

ネコの年齢 人間の年齢にすると
2ヶ月 3歳
6ヶ月 8~9歳
1歳 13~18歳
2歳 24歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳

以下、1年に人間の年齢に換算して、4歳ずつ歳を取っていきます。

猫が20歳になると、人間の年齢で96歳になります。
38歳というと、人間の年齢で…

なんと168歳!!!

どうしてこんなに長生きができたのでしょうか?
飼い主のジェイク・ペリーさんは、大の愛猫家です。考えられる内の一つの理由として、彼なりに猫の健康を考えた食事を与えていたという事が挙げられます。市販のドライキャットフードに加えて、朝食に卵、七面鳥のベーコン、アスパラガス、ブロッコリー、クリーム入りのコーヒーなどを与えていたそうです。また、2日置きに赤ワインをスポイトを使って少量与えていたそうです。これは血液の循環を良くするためにだそうです。

これらの食べ物との因果関係は不明ですが、ジェイクさんが通っている獣医さんの話だと『はっきりとは分っていないのですが、カフェインが腎臓機能を助けているのかもしれない』とのことだそうです。

注意: アルコールやコーヒーは、猫が中毒を起こす恐れがありますので、真似をしないで下さいね。

また、ジェイクさんは同時期に、グランパ・レックス・アレンという猫も飼っていました。なんと、グランパもクリーム・パフの前にギネス記録を保有していて、1964~1998年まで34歳と2ヶ月、人間でいう152歳まで生きました。

クリーム・パフは丸々と太った猫でしたが、グランパ・レックス・アレンは、スフィンクスという種類の猫で、コンテストでのチャンピオン歴を持つスリム体型の猫でした。

2匹共に30歳を優に超えているのは驚きです。
しかし更に驚くことに、長い寿命を持っていたのはグランパとクリームパフだけではありません。1980年以降、ジェイクさんは100を超える猫を飼っており、ピーク時には4ダース(48匹)の猫を育てていたそうです。ジェイクさん曰く、彼の飼っていた猫全体の約3分の1は少なくとも30歳に到達し、平均的な猫の寿命を超えていたそうです。

グランパ・レックス・アレン

出典 : How to Raise a 165-Year-Old Cat

また、獣医のハーデスティさんは、過去15年間にジェイクさんの猫達を診察していました。(ジェイクさんが今までに飼った全ての猫ではありません)
彼が診察した数はおよそ40〜50匹。ハーデスティさんは、その内少なくとも6匹が30歳に達し、さらに何匹かは25歳になると考えています。

ジェイクさんの場合、食生活ばかりが大きく注目されていますが、ここまでのご長寿で、しかもチャンピオンキャットまで輩出したなら、信頼関係の築き方や、猫が好む環境を作るのが上手だったのでしょう。

実際にジェイクさんは『おそらく最も長寿の助けとなったことは、愛と信頼関係です』と言います。信頼関係こそ長生きを助ける秘訣だと。
ジェイクさんは、猫たちをとっても可愛がっていました。自然の映像で刺激を与える為に、車庫にシアタールームを作って猫に見せているんだとか。ストレスが溜まらないよう工夫してリラックスした生活をさせ、大事に育てているんですね。

ジェイクさんの愛情をたっぷり受けて天寿を全うした、クリーム・パフとグランパ・レックス・アレンや沢山の猫たち、30年以上大切にされて、猫たちもとっても幸せだったことでしょう。

ギネス記録のクリーム・パフ