徳島県にある、保護ねこるーむBoron(ボロン)さんは、徳島県立動物愛護センターから引き出した保護猫たちと新しい家族とを繋ぐお部屋です。(個人様からのお引取りはされておりませんので、ご理解・ご了承くださいね)

Boronさんでは、可愛い可愛い猫の店長・おもち君が保護猫ちゃん達を見守っています。(現在、おもち店長の体調面を考慮し、不定期での出勤となっております)

おもち店長は3本足の元気な男の子。歳は約1歳10ヶ月です。(2020年1月現在)

おもち店長
おもち店長

おもち店長と、飼い主の木村さんとの出会いは、一本の電話からでした。(木村さんはboronの創業運営者の1人です)

2018年の6月、木村さんの元にご友人から『庭に大怪我をした子猫がいて、病院に連れて行った』と電話がかかってきました。
詳しく話を聞くと、その子は元々徳島の県南にある山の中に兄弟でいた子だそうです。時々、ご友人の家の庭にご飯を食べに来るけれど、人馴れはあまりしていない様でした。それでも写真を撮ろうと思えば、いつもおもち君だけが写真に写る範囲にまで近づいて来たそうです。

おもち君が生後約3ヶ月になった頃でしょうか、ご友人が仕事から帰って来た時に、庭の真ん中でうずくまるおもち君を見つけました。
急いで車で40分はかかる1番近い動物病院に駆け込みましたが、下半身がブラブラの状態で脊椎損傷の可能性があるので、すぐに大きい病院で手術が必要だと言われ、その病院から更に2時間以上かかる中心市内の病院まで、何の躊躇いもなく向かったそうです。

到着した病院には、残念ながらその時MRIが無かったので、脊椎の確認は出来ませんでした。他の方法で検査をすると、おもち君の骨盤はグシャグシャに潰れており、このままでは排泄が出来る状態では無かったので、体力の様子を見て、別の日に排泄が出来るようにする為の骨盤の修復手術をする事となりました。

いよいよ手術の日、車の事故に遭ったと思われていたのですが、どうやら何かの動物に噛まれた様な傷だったそうです。その上、そこがかなり化膿していた為に、その日は便が通るようにする手術しか出来ませんでした。

術後、下半身に麻痺が残り、排尿は圧迫排尿という方法で、人がお腹をゆっくり押して尿を出してあげなければいけませんでした。

手術後のおもち君
1回目の手術後のおもち君

しかし、暫くすると、何と奇跡的に左後ろ足が動くようになったのです!
このままでは動かない右後ろ足は、歩行の邪魔になってしまうので、右足の切断手術を行いました。2回目の大きな手術です。

その後、更に1回、計3回に渡る大きな手術をおもち君は乗り越えました。1回目の手術の後には、体調が悪くなり不安な時期もありましたが、体力が回復してからは元気いっぱいにやんちゃぶりを発揮して、病院の職員の皆さんにとても可愛がってもらいました。

ご友人夫妻は仕事で1年の半分は海外にいるため、2ヶ月という長い入院生活を終えて木村さんのお家へ行くこととなりました。

その後、圧迫排尿が必須と言われていたおもち君ですが、先生方の治療や、木村さん・安藤さん達の手厚い介護の甲斐があり、現在では自分で排尿が出来るようになり、3本足でも誰よりも元気に走り回るようになりました。階段の上り下りだってへっちゃらです。(安藤さんもboronの創業運営者です)

おもち店長の兄弟はというと、実はおもち君が入院中に、おもち君と同じような状況で庭に現れたそうです。ご友人はおもち君の時と同じように、急いで病院へ走ってくれましたが、病院に着くと同時に痙攣を起こし亡くなったそうです。

そういう子は沢山いるそうです。だからこそ、こうして出会えた子は幸せに繋ぎたいという思いで、木村さんと安藤さんは保護ねこるーむBoronを運営されています。

そんな背景があって、強運で頑張り屋さんなおもち君は、木村さん・安藤さんの元、保護猫ちゃん達を見守る店長さんとなりました。

おもち店長
クワ〜
おもち店長
ごろりん

Boronでおもち店長に出会えたあなたも、強運の持ち主かもしれませんね♪

おもち店長
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