セラピーキャットのまーちゃん−前編− から読む

まーちゃんが、飼い主の石川さんと出会ったのは、2017年の6月でした。石川さんは、動物愛護協会 PHILIA-NET(フィリアネット)代表理事をしています。そこに、背中に怪我をしていて、とても人懐っこい猫が迷い込んできたと、連絡があったそうです。

まーちゃんを見た石川さんは、最初3ヶ月位の子猫だと思っていたのですが、歯の生え変わりをチェックしたところ、6ヶ月の痩せた子猫だと判明しました。すぐに避妊手術をして、里親募集をしたり、里親会へ連れて行ったりしました。ですが、あまりにも人懐っこく可愛いので、セラピーキャットとしての素質を見込み、石川さんの家族となり、石川さんが行っているアニマルセラピー慰問活動に参加するようになりました。

まーちゃんの家族のワンちゃん、猫ちゃんと。
茶色のワンちゃんは、先輩セラピードッグのゾエちゃん。
ゾエちゃんとベテランコンビとして、慰問に行っています。

初めての慰問活動からスッと人に近づき、膝の上に乗ると、おじいちゃんやおばあちゃん、患者さん達の目が垂れ下がり、ふわっと優しい顔つきになったそうです。自由奔放な雰囲気も猫の魅力の1つですが、まーちゃんは穏やかな優しい雰囲気で、人の緊張を緩めて癒やし、活力を引き出しています。入居者の方や、患者さんの膝の上で眠ることもあるそうです。

膝の上に乗るまーちゃん。

また、里親会では、怖がりで臆病な子猫の付き添いで一緒のケージに入ると、いつも子猫を抱き寄せ、舐めて安心させてあげています。生まれて間もなく母親と離れてしまい不安で緊張していた子が、まーちゃんが寄り添うことで眠ってしまうこともよくあります。

沢山の犬や猫と触れ合っている石川さんも、まーちゃんの人や動物に別け隔てなく接する姿には、特別なものを感じているそうです。感情を読みにくい猫ですが、まーちゃんは感情も分かり易く、どこか犬っぽい部分も持ち合わせ、猫と犬の仲介役となっているようと仰っていました。

これからもますます、まーちゃんをはじめとするセラピーキャット・セラピーアニマル達の活躍の場が広がることを願っています。 

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石川さんが代表理事を務める、動物愛護協会PHILIA-NET(フィリアネット)https://philianet.wixsite.com/philia-net
セラピーキャットのまーちゃん − 後編 −