猫といえば、体のしなやかさを思いつきます。長く伸びきった姿や大きく背中を丸めた姿、時にびっくりするほど変な格好で寝ていたり。あんな格好で寝ていたら、肩がこったり腰が痛くなったりしないんだろうか?そんな風に思ってしまいますが、皆様はいかがでしょうか?

そこで猫は肩こりしないのかどうか調べてみることにしました。

猫の肩こり

そもそも肩こりの原因とは?

そもそも、なぜ肩こりが起きるのでしょうか?
肩こりの原因としてはいくつか挙げられます。例えば、同じ姿勢をずっと続けていたことや、目の疲れ、運動不足、ストレス、病気、日本人特有の身体的特徴によるもの、などがあります。
同じ姿勢や目の疲れ、運動不足、ストレスについては、緊張的疲労が溜まったり、交感神経の働きで血管が狭くなったりすることで、血流が悪くなることにより肩こりが起きます。
病気についても、低血圧や動脈硬化による高血圧、狭心症、心筋梗塞などの病気も血管が狭くなり、いずれも血流が悪くなることで肩こりの原因となります。
身体的特徴として、日本人は欧米人に比べて首や筋肉が華奢であり、5~6kgもある重たい頭を支える首や肩に負担がかかりやすく、肩こりしやすいといわれています。
また高齢になると筋肉や骨が弱くなることで頭を支える力が弱くなり肩こりになりやすいといえます。

こう書いてみると、猫はパソコンやスマホによる首や肩の緊張、目の疲れもなく運動不足の心配もなさそうですね。

猫とスマホ

では、猫の身体的特徴はどうなっているのでしょうか?そもそもなぜあんなにしなやかなのでしょうか。
猫は関節がやわらかく、筋肉や靭帯も柔軟です。また肩の関節は人間のそれよりも可動性が高くなっています。つまり人間よりも良く動く、人で言えば「体が柔らかい」というところでしょうか。
また、猫の腰椎(腰あたりの骨)が人より本数が多いことでよりしなやかな体の動きが可能となります。
関節や靭帯、筋肉が柔軟なため、同じ姿勢を続けていても血流が悪くなることはなさそうです。

こうしてみると、猫には肩こりはなさそうに見えますが、実際のところ、ストレスや高齢による筋肉の衰えることで筋肉が凝ることがあるそうです。
猫は自ら「ここが痛い、肩が凝っている」と言えないからこそ、ストレスを与えないよう環境に配慮したり、マッサージをしてあげたりと健康を気遣ってあげたいですね。

kei

この記事を書いている人: KEI
外部ライターのKEIです。飼っている猫はタマ(♀ 15歳)。世界中で撮影した猫の写真や、話題になった猫関連のトピックスなどを紹介していきます。

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