ネコの魅力といえば、驚くほどしなやかな体、すべてを見通しているかのようなミステリアスな視線、触れるとやわらかくてずっとなでていたい毛並み…そして何よりも肉球はネコのかわいらしさがつまったアピールポイントではないでしょうか?今回はそんな魅力の肉球にスポットを当ててみたいと思います。

もちろん肉球は猫だけにあるものではありません。ネコの仲間のネコ科動物、イヌ科、クマ科、アライグマ科、イタチ科、ネズミ目の一部の動物、有袋類の動物には肉球があります。

まずは、動物ごとの肉球の違いについてみてみましょう。

ネコやイヌ以外にも肉球を持つ動物がいたんですね。
これらの動物は猫の肉球とどんな違いがあるのでしょうか。

肉球

まずネコの肉球の役割です。肉球はあのやわらかさで高いところから飛び降りたときに足にかかる衝撃を和らげています。また獲物に近づくときに足音を消すためにもあのやわらかさが役立っています。さらにネコの場合は足裏の汗腺(汗の出る線)がイヌよりも発達しており、汗をかくことで肉球がしっとりし、音を消しやすくなります。ちなみにこの汗は体温調節はもちろんのこと、肉球が乾燥するのを防ぐ役割もあります。

それでは各科の代表的な動物の肉球とネコの肉球を比較して見ましょう。(ネコと共通している部分は省きます。)

🔸 イヌ科イヌとの違い
イヌの場合、毎日外で散歩をするため、足裏を保護するため肉球の表皮が硬い。(室内飼いの場合はやわらかい)

🔸 クマ科ツキノワグマとの違い
前足・後ろ足ともに五本の指があることが分かる。手のひらの部分が大きい。

🔸 アライグマ科アライグマとの違い
物をつかむためしっかりと指が分かれて長い。

🔸 イタチ科ラッコとの違い
手のひらの部分が大きく膨らんでいる。表面がざらざらしていてものを挟み込むのに良い。

🔸 ネズミ目リスとの違い
食べ物をもって食べるので指が長くはっきり分かれている。木につかまるので爪が長い。

🔸 有袋類コアラとの違い
肉球表面がざらざらしていて木の枝や幹をつかみやすくなっている。

このように同じ肉球を持つ動物といえども、その形態はそれぞれ異なります。

猫の肉球の魅力はなんといってもあの柔らかさと、小さくて丸い粒のような見た目。ぷにぷにしていて無防備なさまはまるで生まれたての赤ん坊のよう。
そういうところも肉球に惹かれてしまう一因なのかもしれませんね。

kei

この記事を書いている人: KEI
外部ライターのKEIです。飼っている猫はタマ(♀ 15歳)。世界中で撮影した猫の写真や、話題になった猫関連のトピックスなどを紹介していきます。

KEIの記事をまとめて読む

ネコの肉球の魅力